真珠にまつわるあれこれ

atelier mila の原点といえば、日本で真珠の

会社に努めていたことにほかなりません。

プロダクションルームに配置された私は

様々な真珠のジュエリーを制作し

お客様のカスタムオーダーをこなし

時に難しいお直しにチャレンジする毎日でした。

振り返れば、38年も前のこと。

余談ですが、エリザベステイラーさんもお見えになり

タヒチの黒真珠を購入されました。

たまたま、私が手掛けたネックレスでした。

プロダクションルームからこっそり

ショールームをのぞき、マネージャーから

叱られたのも今となってはよい思い出です。

 

真珠は、6月のバースストーンとして

よく知られています。

今日は、淡水真珠の連がどのようにしてネックレスに

仕上がるのか、その過程を簡単にお伝えします。

 

真珠の連を仕入れた際、ナイロン製の糸で繋がれ

一つの束になっています。

ネックレスを作る時、絹の糸に移し替え

真珠と真珠の間にひとつひとつ手でノットを

作っていきます。

 

人差し指と親指の間に糸を引っ掛け、

指と指の間に通していく作業を繰り返します。

ネックレスが長い場合はセンターから

この作業を始めます。

基本、針は使いません。

 

センターからノットを留めていき、端の3つは

そのままにしておきます。

両方、ノットが終わったら、”最後の留め”の作業

どちらか一番端の真珠に糸をくぐらせ、輪にします。

ここでも同じように、ノットを作ります。

基本ネックレスは2本取りなので、ラスト6つの

真珠は、糸が計4本入ることになります。

最後はグルーをつけて完成!

 

真珠のネックレスを作る時は、いつも

無心になり、瞑想状態!

私の好きな作業のひとつです。

 

それと同時にーーー

時々、ふと思い出すのが会社に努めていた

頃のこと。。。

毎日が嵐のように忙しく、時々窓から見える

大きな木を見ながら、太陽が出ている間に

帰宅したい!と思ったものです。

でも、今の私があるのは、この厳しい時代が

あったからこそ!

atelier milaもオープンして長くなりました。

これまで頂いたご縁や、仕事の楽しさを思うと

原点である真珠の仕事に携われたことに

心より感謝しています。

 

淡水真珠は、定番のものとは異なるサイズを

仕入れました。

オンラインショップに近々アップします。

どうぞお楽しみに♪ 


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