眠りから覚めた幻の宝石 〜グランディディエライト〜

初めて出会ったのは、今年2月

アリゾナ.ツーソンのジェムショーでした。

グランディディエライト(Grandidierite)

という未知の鉱物

 

調べれば調べるほど

魅力的な石であることがわかりました。

 

1902年、マダガスカル南部で、フランス人の

自然史研究家、アルフレッド

グランディディエライトが発見!

 

その後いっさい産出されることなく、幻の宝石と

呼ばれるようになりました。

2000年にスリランカで、その4年後マダガスカルで

再び発見され、注目を浴びることに!

 

3億年前、大陸移動が始まるまで

スリランカとマダガスカルは隣り合わせだった

というから納得です。

 

石が採掘されたマダガスカル南部の地質は

18〜20億年前の”古原生代”の古い地質

 

古原生代は地球に酸素をもたらした

微生物、シノアバクテリア(ストロマトライト)

が誕生した時代です。

 

地質学的に見ても、グランディディエライト

にはユニークなストーリーが備わっています。

 再び日の目をみたグランディディエライト

比較的手に入れやすい不透明〜半透明な石は

現在ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ

インドなどからも産出されるようになり

少しずつ市場に出回るようになりました。

 

透明なハイエンドの品質となると、わずかな

量しか取れず、希少性はさらに高くなります。

地球の奥深くで様々な条件が一致した場合のみ

形成されるからです。

 

今回ご紹介するグランディディエライトは

半透明ながらも、美しいティールカラーが

魅力です。

 

遥か昔”地球の記憶”を宿す石

グランディディエライトから、そのエネルギーを

感じてみてください。

 

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